ロボットに仕事を奪われるっていうけど、、、
私は以前、金属加工工場で旋盤工として働いていました。
そのとき産業用ロボットを扱っていたのですが、それと比べて
最近のロボットの進化はものすごいですね。
有名なものだとPepperや変なホテルですかね。
最近では、体操の審判の一部を手助けするとか、海外では無人コンビニなんかもあるらしい。
彼?等を見ると、ホントに近い将来仕事がなくなる、、、、
と思わされます。
イギリス、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が発表した論文では、10~20年後、今人間が行っている仕事の半分ぐらいは奪われる。とかなんとか、、、
本当なら恐ろしいことです。
なんと言っても、金属加工業はかなり前からロボット化が進んでいる業種ですからね。
実際、私もロボットを使って作業していたので、その生産性の高さはよく知っています。
しかし、その時の経験から言わせてもらうと、本当になくなるの?
と思わされます。
なぜなら
奴らはホントーーーに使い勝手が悪い!!
生産性は高いけど、すぐトラブる。
一日トラブルがなかった日なんてない!ってぐらいに、よく止まります!
特にゴミに弱い!
産業用ロボットはセンサーで感知して動くものが多いので、ゴミがあると誤作動しまくるのですよw
旋盤って何やるかわかります?
金属削るんですよ!?
削るってことは削りかす、ゴミが出るってことです!
これは、グラインダーの写真
センサーで材料を感知して動作するのですが、ゴミがあるせいで空振りしたり、ゴミを加工したり!!
ひどい時には機械をどつくいたりしますw
ものすごい音がしたと思ったらロボットのアームが機械をチョップしてましたw
昔から言われていますが、とかくイレギュラーに弱い。
なんて言いますか、、、
一点しか見てないし、見てるものが何なのかの把握もできない。
目の前に何かがある、と感知すれば動作してしまう。
これが産業用ロボットの難点ですね。
問題はこれを克服できるのか?
ということでしょう。
Pepperならゴミぐらい取ってくれそう。
まあ、普通のゴミならの話ですが。(金属の削りかすは金属の糸みたいになることが多いので、ものすごく絡まるのです)
普通のゴミだとしても、工場の汚れた空気でセンサーが汚れたりしたら難しくなるのではないか?
と思います。
食品工場や、基盤工場などと違い、金属加工業では金属を変形させるときの熱を取るのに油を使うことが多いので、空気も汚れています。
センサーが汚れてしまっては感知することができない、お掃除が必要です。
センサーが汚れているのか?ゴミがあるのか?
人間には簡単にわかることでも、ロボットには難しいんだと思います。
なので、
ゴミに油汚れ等、複雑な要因が絡んでくると、やはり人間にはかなわないのではないか?
旋盤やフライス、溶接などの工場でこれ以上のロボット化が進むのは難しいのではないか?
(経験のない業種は分かりません)
と思っています。
マイケル・オズボーン准教授は、単純な作業はロボット化されると言っています。ですが、実際にその業種に従事している人にしか分からない部分、というのが当然ながらあるでしょう。
未来のことは分かりません。
当然、変わる部分もあるでしょう。
ひょっとしたら、ほとんどの仕事をロボットに奪われて、人間のやることがなくなる。なんてSFみたいなこともあるかもしれません。
しかし、今と大して変わっていないんじゃないかなぁ?なんて個人的には思っています。