ぽんぽこ茶釜

30代おっさんのまったりブログ

株式会社とワンピース

 

日本を代表するマンガ”ワンピース”を知らない人は少ないでしょう。

なんと言っても世界1のマンガとしてギネスに認定されているぐらいですからね!※2014年末時点で3億2086万6000部を発行し、単一作家による売上世界一のコミックとして認定されたらしいです。

 

私が小学生低学年の頃に連載がスタートして以来、今でも読み続けています。ワンピースと共に育ったと言っても過言ではないでしょうw

 

日本人なら誰でも一度は聞いたことがある国民的マンガ、”ワンピース”ですが、実は”株式会社”とちょっとした関わりがあります。

 

一応知らない人のためにざっくり説明します。

ワンピースは、ゴムゴムの実を食べてゴム人間になった主人公”モンキー・D・ルフィ”が海賊王を目指すお話しです。

 

現在の日本では海賊被害などほとんど耳にしませんが、”大航海時代”には海賊による被害は馬鹿にできないものでした。(今でも海賊はいますし、ルフィのように良いやつでもないので危険な地域には行かないようにしましょう)

 

大航海時代

造船技術が発達し、羅針盤(分からない人はコンパスだと思って読んでください)が流入したことで、外洋に出ることができるようになったヨーロッパ圏の人々は、植民地と香辛料等を求めて海に出ました。

当時の香辛料(スパイス)は、「同じ重さの金と同等の価値がある」とまで言われていたそうです。

 

成功すれば莫大な富を約束してくれるスパイス貿易ですが、大航海時代初期には遭難や難破、壊血病(アーロンパークに行く前、よさくがライムで治った病気です)に疫病、敵からの襲撃などによって乗組員の生還率は20%にも満たないほど危険極まりなかったそうです。ブラック企業どころの騒ぎじゃないです。

 

この”敵”というのに”海賊”が含まれるわけですね。

※ワンピースとの繋がりは海賊とよさくだけです。この後はワンピースは全く出てきません。

 

エンジンも冷凍技術もない時代です、船を動かすのに多数の水夫と水夫を賄う食料、さらにスパイス等を積んだ貿易船は、海賊からすればカモがネギ背負って大判咥えてあるってるようなもんだったわけです。

襲ってくれと言っているようなもんですねw

 

当然、出資者としてはリスクが高すぎる話です。しかし、貿易はしたい!と当時の商人たちは考えたのでしょう。

 

一人で背負うにはリスクが大きすぎるならみんなで分ければいいじゃない。ということで、多数の商人が出資しあう形で会社が生まれました。

”レヴァント会社”という貿易商人の組合に近い性格を持った会社が、モスクワ経由でアジアとの貿易を独占していたそうです。

 

しかし、他国の船団がジャワ島に派遣され、その派遣が成功したことに危機感を持ったレヴァント会社は従業員を持つ合本会社”東インド会社”を作りました。

 

 この”東インド会社”こそが世界最初の株式会社と言われています。パイレーツ・オブ・カリビアンでも出てきた有名な会社ですね。

 

しかしながら、パイカリを見たことがある人は、この東インド会社に良いイメージは持っていないのではないでしょうか?

 

 

それもそのはず、実はこの東インド会社、植民地支配=略奪行為も行っていたのです。

国家から与えられた貿易上の独占権の他に、対象地域での行政権、徴税権、軍事権をもっており、株式会社なんて規模の組織ではなかったのです。

 

この東インド会社ですが、私が学生の頃は社会の授業で必ず習ったものですが、最近の社会の教科書では扱っていないものも多いそうですね。

 

歴史の汚点ということでしょうか?悪いことを繰り返さないためにも清濁併せのむ必要がある!と思っている私としては悲しいことです。